日本が世界に誇れる硯

日本が世界に誇れる和硯（わけん）

硯– SUZURI – 雨畑真石「アメハタシンセキ」をご存じでしょうか。

山梨県南巨摩郡早川町雨畑は700年続く硯の町。

　
　
今から約700年前の永仁5年（1297年）、日蓮大聖人のお弟子さんだった日朗聖人が日蓮宗の総本山身延山久遠寺の裏鬼門にあたる「七面山」を開くため、赤沢を経て雨畑にはいられた時に早川支流の雨畑川上流の河原で偶然、黒く輝く石を発見し、それで上質の硯ができると仰ったのが雨畑硯のはじまりだそうです。

　
バターがフライパンの上をとろけるような

　
この硯のなめらかさは中国の有名な硯に決してひけをとらないと言われているくらいとてもすばらしく、また上質の墨であればあるほど熱したフライパンの上におかれたバターのようにとろけるようにすれていきます。

　
ではいったい一般的に手に入る硯と何が違うのか。
　
それは、ずばりすれる墨の粒子のおおきさがぜんぜん違うのです。
ということは墨の粒子が和紙の繊維の細部にすみずみまできれいにはいっていくので描いた墨の滲み具合がより綺麗にでるということになります。

　
私はこの雨畑の硯をもう何年も愛用しています。
　
　
雨畑硯の里　硯匠庵（けんしょうあん）

　

　
雨畑硯の展示販売から歴史までわかる硯匠庵では硯彫り体験もできます。

　
硯匠庵

山梨県南巨摩郡早川町雨畑709-1

0556-45-2210

スタッフの方々はほんとうにとても優しい人ばかりです。

　
この施設近くには温泉付きの宿泊施設やキャンプ場、また春分の日と秋分の日にダイヤモンド富士がみられる「七面山」もありますのでちょっとした小旅行にもおすすめです。

硯の里キャンプ場

 
七面山
 

七面山からのライブカメラ
春分の日と秋分の日にはこのカメラからダイヤモンド富士がみられますよ。

 
 
LOVE MADE in JAPAN

　
一時は硯の里として隆盛を極めたこの町もいまでは硯彫職人が1人しかいないのが現状です。

硯に限らず国産の筆、和紙、墨も同様に安価な輸入品が市場を占め衰退の一路を辿っている今だからこそいわせてほしい。

”LOVE MADE IN JAPAN!!!” lol
　
われわれの生まれ育つ日本にはほんとうに素晴らしい文化と伝統がたくさんあることをとても誇りに思います。

　
この素晴らしい文化と伝統が時代時代にかたちをすこしずつ変化させながらもその神髄は未来永劫のこしていきたいものです。