柿田川みどりのトラスト

それから時はスルーっと流れ、2017年のはじめ。

　
普段は環境保全のため川に入る事は出来ないのですが柿田川みどりのトラストが川の環境保護活動で定期的に外来種植物除去のボランティアを開催しており、それに参加すると川の中へ入ることができる事がわかり、漸くタイミングが合い、2017年4月22日土曜日に初めて念願の柿田川に浸かる事がかなったのでした。

初めて川に浸かった時は持病の腰痛も消え、もう、水ではなく神様に抱擁されている至福感に完全に溺れていました。笑　

　
だって文字では伝えられないあの体感はほんとうに気持ちがいいんですよ。

（中央：柿田川大好きで湧水公園内を案内してくれた田辺さんと）

スピリチュアルな出逢い

その後、この素晴らしい生命の拠り所である柿田川をその年の11月に控える初個展に向けて水墨画で表現しようと色々アイデアは浮かんでくれど技量が足らず、ひとつの作品として仕上げることができない悶々とした日々を過ごし、少しずつ初めての個展という緊張感とプレッシャーから焦りを感じ始めていたのでした。
　
また、それから数ヶ月の時は流れ。

そんな思いを完全に忘れてしまったある日、前述の霊能者さんと3年越しでお会いすることが叶った時に　　
「あなたにとって白龍とはなんぞや」という突飛な問答があり、しばし応えられずにいると併せて

　
「日枝神社に行きなさい」と言うメッセージを頂き、それに従い数日後、神社に出向いたら、あら！　
まぁ、びっくり！

そこにはジャッキーチェーンの映画に永遠のライバルとして出てきそうなカンフー着を着た白髭の長身でいかした白人男性が大勢の人と参拝に来ており、どうみても境内前で一番目立っていたのでした。

迫力のあるルックスから、すれ違った後も気になり、後ろ髪（ないですけど笑）をひかれるように振り返ったらなんと背中の刺繍があああああ「白龍」じゃアーリませんかあああ。

　
忘れることからの気づき

勇気を出して拙い英語で事情を話し写真を撮らせて頂き、持ち帰り改めてみると刺繍デザインには珍しくその龍には手足がないことに気づき、そこで、そうか龍が4本足というのも自分が勝手に作り出していたただの固定概念であると悟り、新しい描画表現にも何度もトライして漸く完成した時に思わず「ハッ」として、

　
「あっ！これ描こうとして描けなかった柿田川じゃん？」的な何とも言えない達成感が湧き上がり、

　
どいうわけかこれを描き上げた時から心の中の迷いが一切消えて無くなり、晴れて人生初の個展にメイン作品として展示することができたのでした。　
　
　

ひとつのゴールを目指した時、概念に囚われるが故に到達できない険しい道も一度完全に忘れてしまってふと気づいた時にゴールしてることもあるものだと。今回はそんなお話でした。

一度、Google mapで「柿田川」をググってみて「龍神」に見えた方はぜひ足を運ばれることをおすすめします。

祓い清め　世界が平和でありますように。

　
そんな願いを込めた墨絵になりました。　

　
合掌